tyranoscript + Electronで「五〇度の真夏が巡る」というノベルゲームを作った
まずはC91お疲れ様でした!!!!!(まだ終わってないけど)
いつもやっているOTARIBAというアイドル・アニソンのクラブイベントのメンバーで1日目西の-14aで吉祥寺を舞台にした「五〇度の真夏が巡る」というノベルゲームの体験版を出しました。自分はスクリプトとゲームのUIや小物周り、ロゴのデザイン、特典冊子の装丁などを担当しています。
【再掲】【C91】1日目西の14a OTARIBA Games『五〇度の真夏が巡る』というノベルゲームの体験版を頒布します!表紙こんな感じになってますので何卒〜 https://t.co/iV3X7PGzZE… #C91 #OTARIBA pic.twitter.com/p8rokFoGMS
— テストアカウント@木西の-14a (@putchom) 2016年12月24日
【C91】特典冊子が届きました!12月29日(1日目)東京ビックサイト西の14aにてノベルゲーム「五○度の真夏が巡る<体験版>」と一緒に頒布します!何卒! #OTARIBA #C91 pic.twitter.com/RBL4zD6zGP
— テストアカウント@木西の-14a (@putchom) 2016年12月20日
名刺ができました〜!テレカ風になっております📞😍 #C91 pic.twitter.com/i4hgWGF63E
— 五〇度の真夏が巡る@木西の14a (@NatsumeguGame) 2016年12月25日
設営完了〜!みなさんお待ちしてます☺️🎉🌸 #C91 #OTARIBA pic.twitter.com/CkfpxObqyj
— 五〇度の真夏が巡る@木西の14a (@NatsumeguGame) 2016年12月29日
今回出展者として初参戦だったのですが、「絵がかわいい」「クオリティが高い」など、来てくださった方から嬉しいお言葉をいただき、良い年末年始が迎えられそうな気持ちです。
本当にありがとうございました!
このエントリではどうやって作ってるのか聞かれることがたまにあったので、まとめておこうかと思います。
ゲームの基本的なシステムは最初から作るのは大変なので、オープンソースのtyranoscriptというノベルゲームエンジンを使っています。
これはノベルゲームの開発によく使われる吉里吉里をウェブのプラットフォーム上で動くようにしたもので、フロントエンド周りの技術を多少おさえている人であればわりと簡単に本格的なノベルゲームを作ることができます。
他にも似たようなノベルゲームエンジンはあるのですが、tyranoscriptを選んだ理由としては、
- デスクトップアプリケーション(Windows、Mac)、スマートフォンアプリ(iOS、Android)、ブラウザゲームにワンソースで展開できる。
- 自分が普段の仕事で使っている領域の技術でカバーできる(HTML、CSS、Javascript)
- 自由度がかなり高い
- メンテナンスが活発に行われている
- 開発者がいい人そう
チームで最初の構想を練っている時に「ゆくゆくはiPhoneアプリにしたいよね〜」と話していたので、もし展開するとなったときに開発コストが少なくてすむようにしたいなと思っていました。
また、普段の自分の仕事領域のフロントエンドの技術で完結するのも魅力的で細かいデザインのカスタマイズなどもCSSで全部書けるので最高だなと思っています。
あと開発者さんのshikemokumkさんがとてもいい人そうで、交流掲示板に寄せられた質問やバグに丁寧にこまめに返事をしていたり、この間2016年振り返りのエントリを書かれていて、モノづくりに対する姿勢にすごく共感しています。
開発スピードも活発で新機能がどんどこリリースされるので素晴らしいです。
また、デスクトップアプリケーション化するところにあたっては、Electronを使用しています。
ElectronはGithubが作っているクロスプラットフォーム向けのデスクトップアプリを開発できる、オープンソースの開発プラットフォームで、数行設定を書くだけで、簡単にWindows、Mac両対応のデスクトップアプリケーションを作ることができます。
tyranoscript公式ではアプリケーションのパッケージ化にあたってはnw.js(旧名:node-webkit)を使っていたのですが、
- 自分が個人的に作っていたTumblrのgifでVJができるアプリでElectronを採用していて慣れていた
- 周辺のライブラリが充実してるっぽい
- Githubが作ってるし安心感ある(?)
という理由で採用しました。
Electronは開発が活発なため、1年前に今回のゲームで作ったパッケージ化の環境がC91の1週間前に動かなくなるというトラブルもありましたが、アプリケーション側のソースとまったく結合してないため環境を最新にして動かすとすんなり動いてくれてたすかりました。。。(アップデートはこまめにやろうな)
今回さわりだけ紹介しましたが、もっと突っ込んだ話もいずれ書きたいなと思います。
開発にあたってはこの辺にお世話になりました。
「五〇度の真夏が巡る」の体験版は次回コミティア119にも出展しますので是非起こしいただけると嬉しいです!
明日はKOMEWORKSの木緖なちさんのロゴ本が欲しいので普通にコミケの3日目に遊びにいきます。
それでは良いお年を!!!